メッセ開幕星 虎助っ投、歴代3位 来日通算200戦目飾った!
「広島6-10阪神」(31日、マツダスタジアム)
3年連続4度目の開幕投手を務めた阪神・メッセンジャーが、5回0/3を投げて4失点(自責点2)。今季初勝利を挙げた。大役のマウンドを「特別な緊張感がある中だったけどチームに勝ちが付いたことがよかった。自分に勝ちが付いたのはチームのおかげだね」と穏やかな表情で振り返った。
最大の“難所”だったのは五回のマウンド。2死満塁で4番・新井を迎え、真っ赤に染まったスタンドは最高の盛り上がりを見せた。「(新井は)チームの顔の方でもある。あの歓声を自分のモノに変える気持ちで投げたよ」。ワインドアップで全て変化球を投じ、4球で空振り三振に仕留めてピンチを乗り切った。
緩急を織り交ぜた投球で鯉打線を手玉に取った。110キロ台のカーブを多投。これまでの剛腕というイメージを覆した。「考える投球」が今季のテーマ。150キロの直球も健在だが、ワザを駆使して要所で使う。35歳の大黒柱の貪欲な向上心が垣間見える。
この日は自身にとってもNPB通算200試合目となる登板。「200試合が開幕戦で、という記念すべき日に勝てたことはよかったと思う。チームに感謝したい」。阪神の外国人投手ではウイリアムス、バッキーに次いで史上3人目の快挙。まだまだ登板を重ね、チームに貢献し続ける。
本格派と技巧派を織り交ぜる新たなスタイルに取り組む右腕。今季も投手陣を引っ張っていく。