原口 2試合連続打点 一塁守備は不安も…5番の役割果たした
「広島9-8阪神」(1日、マツダスタジアム)
5番に座る阪神・原口が、ポイントゲッターとしての役割を十分に果たした。開幕戦の3安打1打点に続き、この日も1安打2打点と活躍。「打つべきボールを打てているな、と思います」と胸を張った。
糸井の右犠飛で先制し、なお続く初回1死一、二塁のチャンス。先発・岡田の外角低め直球にバットを出し、中前へと落とす適時打を放った。二回1死満塁では、緩いカーブを捉えて左犠飛。「強い打球を打つ、ということをイメージしてスイングすることができました」。オープン戦打率・213がウソのように、今は絶好調だ。
また、この日は3つの四球を選ぶなどチャンスメークの仕事もこなした。「打席の中でしっかりと見極められている」と手応えを感じる。左肩の開きを抑えることを課題にしてきたが、現在は「そこが一つのポイントだったので」と修正。持ち前の打撃が、戦いの舞台で発揮されている。
「これを続けていかないといけません」
一方、一塁の守備での不安は拭えない。前日の開幕戦で失策を犯し、この日は延長十回にドリスのけん制球を後逸してしまった(記録は投手のエラー)。練習に励み、経験を積んで上達していくしかない。四球のプロ野球タイ記録が作られた歴史的なゲームの末に敗れた夜、原口はまた一つ大きくなるきっかけをつかんだ。