ドラ1大山 2軍戦で幻のプロ初本塁打 「しっかり振って打てた」手応え十分
「ウエスタン、広島(降雨ノーゲーム)阪神」(2日、由宇球場)
雨雲が広がる空にアーチをかけた。阪神のドラフト1位・大山悠輔内野手(22)=白鴎大=が三回、左中間へプロ初本塁打を放った。だが、試合は四回表で降雨ノーゲームとなり、記念弾は幻と消えた。それでも、オープン戦と2軍戦を合わせた通算56打席目に飛び出した“一発”に、背番号3は手応えを感じた。
三回2死走者なしの第2打席。相手は140キロ中盤から後半の直球をコンスタントに投げ込む左腕・塹江。カウント2-1から外角高めの直球をフルスイングで捉えた。打球はぐんぐん伸びて、そのまま左中間スタンドに着弾した。
「しっかり振って打てたんで。昨日はミスショットが多く、その反省をしっかりできた」と大山。本塁打は記録されなかったが、高みを目指す大山にとってそれは重要ではない。
掛布2軍監督は「少しボールを押さえ込めるようにしてスイングできるようになってきたね」と成長を認める。この日の試合前にも通算349本塁打を放ったミスター・タイガースの指導を受けた。大山は「信じてついていくしかない」とし、掛布理論習得でさらなるレベルアップを誓った。
パワーと修正力の高さを見せつけた和製大砲候補。プロ初本塁打を放つ日はそう遠くない。