秋山、粘投でめでたい今季初勝利 打っても決勝押し出し演出打も

 「DeNA6-8阪神」(12日、横浜スタジアム)

 粘り強く投げて今季初勝利を挙げた。5失点しながらも打線の援護に恵まれた阪神・秋山。6回0/3を投げ、どうにかチームに貢献した。ヒーローに選ばれた右腕は笑顔で振り返った。

 「僕がもっとしっかり長いイニングを投げないといけなかった。野手の方にも、中継ぎの方にも本当に助けてもらいました」

 1-0の二回。先頭の筒香、宮崎に安打を許し無死二、三塁のピンチを招いた。次打者倉本の放った遊ゴロの間に三走が生還して同点。さらに味方のミスなどもありピンチを広げ、2本の適時打を浴びて逆転を許した。

 「1点で防げたところだったと思います」。悔しがった右腕。持ち味である制球力が裏目に出たシーンだった。「ストライクをそろえすぎる悪い癖が出た」。1ボール2ストライクなど、投手有利のカウントから安打を浴びる。香田投手コーチも「ボールを有効に使えばね。もったいなかった」と指摘した。

 それでも今季2試合連続で6回を投げた。好調の右腕は意識改革を起こしていた。「打てるものなら打ってみろ」-。投手なら誰もが求める剛速球。そんなこだわりを捨て「150キロのボールがあれば一番楽だけど…。でも今は真っすぐの質が変わって変化球を生かすことができる」と緩急で打ち取るスタイルに自信を付けた。

 高卒8年目でブレークの予感。「次は自分がしっかり投げたい」と秋山。ローテの一角を必死に守り抜く。

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