鳥谷、金本監督に並んだ1766試合連続出場 足かけ14年の快挙
「中日1-3阪神」(18日、ナゴヤドーム)
普段の阪神・鳥谷と何ら変わらなかった。現役時代の金本監督に並ぶ史上歴代2位タイとなる1766試合連続出場にも、達成感はにじませなかった。まだ通過点、そしてまだ開幕したばかり。「勝ったことで切り替えられる。明日、打てるように頑張ります」と前を向く。
五回終了で試合が成立した時点で快挙を達成した。04年9月9日から足かけ14年にわたって続けてきた記録。無安打で快挙に花をそえることはできなかったが、「1試合しか増えていかないんでね」と鳥谷。1試合、1試合、1日、1日-。気が遠くなるような、地道な積み重ねが生んだ記録だ。
自分の体を誰よりも知り、その“声”を聞ける男-。20代後半のころ「眠りたいと思ったらいつでも、どこでも眠れる」と言った。体の声に対して正直に従う。そのため深夜、早朝にジムへ通うことも少なくなかった。
ある12月の明け方、バッタリ出会ったチームスタッフに冗談で「時間を無駄にしてますね(笑)」と言った。鳥谷はトレーニング帰りだった。プロとして、最善の準備と行動を積み重ねた結果を1766という数字が示している。
金本監督は「俺は外野だけど、倍、きついと思うよ。外野も運動量は多いけど、ショートと外野じゃ価値は違う。俺はそう思う」と目を細め、「明日も出るんだから」と断言した。プロである限り-。1試合の積み重ねは永遠に、続いていく。