糸井の意地!七回浜口のノーヒットノーラン阻止 マルチ&二盗で孤軍奮闘
「阪神0-1DeNA」(25日、甲子園球場)
屈辱の記録を食い止めた。阪神・糸井嘉男外野手(35)が七回に左前打を放ち、DeNA・浜口のノーヒットノーランを阻止した。八回には三上から左前へ運び、2安打をマーク。通算248個目の盗塁も決め、意地を見せた。
先頭で迎えた七回の第3打席。5球目をはじき返した打球は三遊間を破った。ハマのドラ1左腕に対し、打線は六回まで無安打無得点に抑え込まれていた。漂う嫌な流れ。そのムードを糸井が一振りで振り払った。2死満塁のチャンスを呼び込み、浜口をマウンドから引きずり下ろすきっかけを作った。
2安打目は八回2死一塁で三上から左前へクリーンヒット。打線が計3安打に封じられた中、マルチ安打で底力を見せつけた。だがチームはあえなく敗戦。糸井は「悔しいです」と言葉を絞り出した。
八回には二盗も決め、通算250盗塁まであと「2」とした。前日24日には「マジで?頑張ります!」と、本拠地・甲子園での記録達成に意気込みを示していた。25日から続く甲子園6連戦の初戦で、その可能性を高めた。
今季初の完封負けを喫した試合で、キラリと光った超人のプレー。ただでは終わらない背番号7の意地が、猛虎打線の屋台骨を支えている。