上本、鮮やかジャンピングスロー 金本監督「勝因の一つ」打っては価値あるマルチ
「阪神5-2DeNA」(27日、甲子園球場)
“DeNAキラー”が躍動した。阪神・上本が適時打を含むマルチ安打。価値ある2安打で勝利に貢献した。
初回無死一塁は粘って、8球目の内角直球を左翼線二塁打。糸井の先制打へとつなげた。金本監督が「最初の二塁打が本当に大きかったですね。しぶとくレフト線へ持って行って。今日の勝因の大きな一つじゃないかなと思います」と評価する一打だった。
二回2死二、三塁では右前適時打。「追い込まれてしまったけど、少し逆方向に意識を置いて、打ちかえすことができた」。中13日の先発で序盤から不安定だった藤浪を後押しする追加点となった。
DeNAとは相性がいい。昨季は打率・346で今季も打率・467。昨季は球団初のCS進出を果たした強敵攻略のキーマンとなっている。
守備ではDeNAの追い上げムードを断った。2点リードの六回2死。桑原の二遊間へのゴロを逆シングルで捕球し、体をひねって一塁へジャンピングスロー。この試合初めての三者凡退とし、相手の勢いをそいだ。久慈内野守備走塁コーチは「今日みたいなプレーをバンバンやってもらえれば」と目を細めた。
七回は10試合ぶりの盗塁となる二盗を決めて、ダメ押しのホームを踏んだ。走攻守で躍動する上本のプレーが、甲子園の黒土に映えた。