糸井「ヨッシャ!」甲子園で初猛打賞 激走、好打で10試合ぶり

 「阪神3-2中日」(30日、甲子園球場)

 激走、好打でともした3度の「H」ランプ。阪神・糸井が甲子園のダイヤモンドを駆け回り、猛虎打線を勇気づけた。4月18日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、10試合ぶりの猛打賞。「ヨッシャ!」と声を上げるほど興奮した格別の勝利だった。

 まずは初回2死。先発・ジョーダンの真っすぐをたたきつけ、遊撃内野安打。三回2死一、二塁では、快足を飛ばして一塁内野安打。福留の同点適時打につなげ、二塁上で喜びを爆発させた。

 さらに、六回の先頭ではカウント1-1からの3球目をガツン。打球は遊撃・堂上の頭上を越え、左中間を転々。二塁打となり、何度も手をたたいた。日本ハム、オリックス時代にはなかった甲子園での3安打。チームトップの打率・318を誇る背番号7が、力強くタイガースをけん引する。

 試合前の打撃練習は、その日によってメニューを微妙に変える。ティー打撃時のトスの上げ方、フリー打撃時には打撃投手に球種を細かく注文する。「特に意味はないよ。気分によってね(笑)」。日々の状態をしっかりと確認できているからこそ、結果を残せる。

 黄金週間に入り、さらに加速する“超人”。猛虎打線のど真ん中で輝きを放つ。

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