毎月貯金3で制覇や!金本監督、目標は3×6カ月で18
阪神・金本知憲監督(49)が1日、2日からのヤクルト3連戦(神宮)に向けて東京入り。今後毎月、「貯金3」を目標に置いて戦う青写真を明かした。仮にそのペースでいけば6カ月で貯金は「18」となり優勝も狙える成績に。3、4月は守備のミスで落とした試合があった中でも貯金「4」と目標をクリア。それだけに、守備面を改善してさらなる上積みを図っていく。
簡単に、計算通りに進まないことは予想している。それでも、苦しみながらも1カ月で貯金を4つ積み上げたことで、次のステップに進める。金本監督が描く青写真は、毎月3つの貯金生活。長い戦いの日々を過ごす中での目標値を定めた。
「月に3つ(の貯金を)目標にしたらいいやろ。そんな計算通りにはいかないとは思うけど。3つを目標にして、3×6(カ月)で18だよ、目標は」
ここまで24試合で14勝10敗。首位・広島に1ゲーム差の2位という状況だ。大型連敗がなく最大でも3連敗までに止まっており、現在3カード連続で負け越しなし。それでも、決して全てがかみ合っている状況でもない。思うようにいかず、苦しんだところもある。
チームはここまでリーグワーストの23失策を記録。「(守りのミスで負けたのが)5試合ぐらいあったかな」。防げるミスからの悔やまれる敗戦がいくつかあった。ただ、それでも貯金が4つあることを、前向きに反省して生かしたい。
「(ミスをなくすことを)伸びしろにしたいよね」と金本監督。細かなミスを減らせれば、さらなる勝ち星の上積みも可能で勢いにも乗れる。目標に設定した貯金「18」も、現実的なものとなる。
仮にその目標を達成できれば、Aクラス入りは確実で、優勝も十分に見えてくる。昨年の広島はぶっちぎりの優勝で貯金「37」だったが、今年は混戦が予想される。15年に優勝したヤクルトは貯金「11」、14年は巨人が「21」でペナントを制している。となれば、貯金「18」は優勝の資格がある数字となる。
若手の成長もあり、選手起用の選択肢は増えた。「臨機応変にやるのが賢いと思うよ」。選手個々の状態を見極め、目の前の勝利をつかむ。その積み重ねが目標を近づけ、その先の悲願成就にもつながってくる。