金本監督、鳥谷に送りバント指令!“勝負の鬼”結果失敗も四球で出塁

 「阪神8-5広島」(5日、甲子園球場)

 ベテランだろうが、好調を維持していようが関係なかった。1点を追う七回無死二塁から阪神・金本知憲監督(49)がタクトを振った。2試合連続マルチ安打で、この日も1安打1四球の鳥谷に送りバント指令。分岐点と判断した指揮官の采配に、選手たちが呼応した。

 「右打ちも視野にはあったんですけど、ここはバントで確実に」と明かした指揮官。鳥谷は送りバントこそ失敗したが、追い込まれてから驚異の粘り腰で四球を選んだ。続く糸原は相手がバントシフトを敷き、重圧がかかる場面にも関わらず、一発で投前に転がして二、三塁へ走者を送った。

 これが梅野、原口の連続適時打を呼び、さらに攻撃は糸井、福留のダメ押しタイムリーまで続いた。打者一巡の猛攻で一挙5得点。「ああいうのが流れなんでね。空気というか、ペースというか、流れ。僕は気にしてるし、そこを大事にしていきたい」と金本監督は目を細める。

 各打者が抜かりなく役割を果たし、後ろにつなげることで生まれる攻撃力、そしてビハインドからの反発力-。貯金を今季最多の6とし、6日の試合に勝てば今季初の単独首位に立つ。「この時期なんで順位どうこうは全く考えてない。とにかく離されないように」と金本監督。昨季王者を相手にした逆転勝利は、十二分に虎の強さを感じさせた。

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