福留、弾丸2ラン 菅野キラーぶり発揮!衰え知らず40歳が追撃阻止の一発
「巨人2-4阪神」(9日、東京ドーム)
弾丸ライナーで流れを大きく引き寄せた。1点を返され2-1となった三回、1死一塁。阪神・福留のバットから右翼への4号2ランが飛び出した。「ランナーが一塁にいたし、三塁に進めたいと思って。引っ張れる球だけ待っていた。結果としていい結果になった」。失投を見逃さなかった。
40歳になっても衰え知らずのパワー。「1打席に1球来るか来ないか」という巨人先発・菅野の“スキ”を見逃さなかった。構えたミットは外角。逆球をしっかりと芯でミートし、右翼席最前列に着弾させた。
この日は八回にも中前打を放ち2安打。これで菅野との通算対戦成績は42打数17安打、打率・405とめっぽう強い。そして2本塁打。現阪神では唯一、球界No.1右腕から本塁打をマークしている。長いシーズン。今後も顔を合わせることもあるだろう。だが、主砲がいれば安心だ。
やはり培ってきた経験が違う。若い頃から相当な練習量をこなしてきた。その中でも“ムダなこと”はあったという。「やらなきゃ分からないし、やってみないと。あー、これはいらないんだな、とかやってみないと」。さまざまな練習法を実践してきたからこそ、分かる境地。それが引き出しの多さにつながっている。
チームの勢いに「若い選手も何をすべきか考えてプレーできている」と主将。それでも現状に慢心はない。「足をすくわれないように」とさらに気を引き締めて戦っていく。