メッセンジャー今季初完投へ DeNA戦に自信 「投げきりたい気持ちはある」
阪神のランディ・メッセンジャー投手(35)が11日、横浜スタジアムで行われた指名練習に参加。先発予定の12日・DeNA戦(横浜)で「9回を投げきりたい気持ちはある」と今季初完投へ気合をみなぎらせた。3、4月の月間MVPに輝いた最強助っ人がお得意様相手に、快投を披露する。
初夏の日差しを浴び、額から汗がしたたり落ちた。キャッチボールなどで最終調整を行い、戦いの場へ気持ちを向ける。「いつも思っているけど、長いイニングを投げたい」。開幕から無傷の4勝。大黒柱としての仕事を全うし、チームを再び連勝街道にいざなう。
昨季、DeNAには4試合の登板で3勝1敗、防御率1・95。盤石の投球ができれば、好調な打線も援護してくれるだろう。「スコアラーが持っている資料を見て、弱点があればそこを突いていきたい」と慢心はない。調子を上げてきた4番・筒香に対しても「1人だけに集中してしまうとダメ。全員にうまくやっていきたい」と冷静な投球を心掛ける。
オフは大幅な体重減を実現させ、2月の沖縄・宜野座キャンプでは「脱力フォーム」に取り組んだ。来日8年目、球界を代表する投手になっても向上心は尽きない。まだ見ぬ頂点を目指し、力強く右腕を振り続ける。頼もしい存在だ。
「最後まで諦めない気持ちがいい。若い選手にしても、自分たちがやるべきことをやっていいかたちになっている」。大事なカード初戦。大男が敵地のマウンドで躍動する。