キャプテン福留5号ソロ 価値ある不惑弾「良かったです」
「DeNA1-4阪神」(12日、横浜スタジアム)
一塁側に傾きかけた流れを再び引き寄せる。快音を残した打球は青い人波に消え、欲しかった次の1点を自ら叩き出した。阪神・福留が魅せた。自身2試合ぶりの一発は、価値あるものとなった。
「ランディ(メッセンジャー)が頑張ってくれていた中だったし、ホームランになって良かったです。次の1点が大事だと思っていましたし、狭いし何があるか分からない球場なので、こうして追加点を取ることができて良かったです」
七回の好機で追加点を奪えず、その裏はメッセンジャーが粘って無失点。1点リードのまま迎えた八回だった。1死から追い込まれながらも井納の4球目を振り抜くと、右翼席への5号ソロ弾となり、リードを広げた。
「それまでも内容も悪くなかったし、自分を信じるというか、思い切っていった結果が、たまたまホームランになった。何とかしたかった」と福留。そこまで3打席無安打だったが、引きずることなく向かった打席で、最高の結果を示した。
10日の巨人戦で連勝が6で止まり、再出発の大事な一戦。「(昨日)1日空いて気分も良くなかったし、初日で勝てたのでそれは良かったです」。キャプテンのハートがこもった一撃だった。