メッセンジャー無傷の5勝目 7回1失点でリーグ単独トップ

 「DeNA1-4阪神」(12日、横浜スタジアム)

 安定感が際立った。阪神・メッセンジャーが7回9安打1失点の好投で、リーグ単独トップに躍り出る5勝目。「追いつかれた後、仲間がまた点を取ってくれた。感謝したい」。穏やかな笑みを浮かべながら、勝利のハイタッチを交わした。

 横浜のマウンドに仁王立ちした。初回は2死からロペスに左越え二塁打を打たれたが、続く筒香をフォークで遊飛に仕留めた。今季は7試合の登板で初回失点はなし。昨季までは立ち上がりに難があったが、今季はその影すら見せない。

 中盤からは粘りを発揮。1点リードの四回、宮崎に右中間への適時二塁打を浴び、追いつかれた。五、六回も得点圏に走者を背負うマウンド。それでも助っ人は「我慢、我慢と思って投げていた」と、相手打者に集中。いら立つ姿は、この夜も見せなかった。

 DeNAとは今季初対戦。昨季は3勝1敗、防御率1・95と好成績を残したが、今年も相性の良さは変わらない。3番・ロペス、5番・宮崎には計5安打を打たれたが、主砲の筒香を3打数無安打に封じて打線を分断。試合前から意識していた完投こそならなかったが、109球の熱投で先発の役割を果たした。

 開幕からの5連勝は13年以来となる自身最長タイ。好調の要因について、香田投手コーチは「今年はカーブがいい。カウントも取れるし、空振りも取れる。投球に幅が出ている」と分析する。七回、2死一塁。好調のロペスを三ゴロに打ち取った109球目も、縦に大きく割れるカーブだった。

 首位に沸き立つ虎党。六甲おろしが響き渡る中、右腕は「今日はホームランを打った中谷だろう」と、ヒーローインタビューを後輩に譲った。来日8年目。今や、チームの顔となった助っ人の頼もしさが増していく。

 

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス