鳥谷、先制&トドメの1号 5試合連続打点 福留と新旧主将アーチ競演
「DeNA1-4阪神」(12日、横浜スタジアム)
美しい放物線を描いた。ダメ押しとなるソロアーチを右翼席に叩き込んだ。四回の先制二塁打に加え、今季33試合、133打席目で待望の第1号。阪神・鳥谷が2安打2打点の活躍で横浜の夜を彩った。
まずは0-0の四回だ。2死から中谷が内野安打で出塁すると、続く鳥谷の打球は遊撃・倉本の頭上を越えた。左中間へのライナー性の打球に一走・中谷は迷うことなく三塁を蹴った。長駆ホームインした激走に「中谷がよく走ってくれました」と感謝。ベテランの勝負強い一打で先制点を奪い取った。
そして八回には虎党のボルテージが最高潮に達した。福留のソロで3-1とリードを広げ、迎えた第4打席。井納の直球を力強く振り抜いた。打球はそのまま右翼席へ。新旧主将のアーチ競演でダメを押した。
「(本塁打を)狙って打ったことはない。たまたまです」と言葉少なに振り返ったが、それでも「1点入ったのでよかったです」と安どの表情。金本監督も「外野の頭を越えたのが初めてで、鳥谷より俺の方がホッとしてると思うよ」と笑顔で賛辞を贈った。
乗りに乗っている。これで2014年9月以来となる5試合連続打点をマーク。好調を維持する35歳は「一つ勝てたので、明日勝てるように頑張ります」と前を向いた。10日の巨人戦でチームの連勝こそ止まったが、連敗は回避。虎の背番号1がチームを上へ、さらに上へと導いていく。