藤浪の粘りが貯金10導いた 5四死球も7回自責1「しっかり反省して次に」
「DeNA2-4阪神」(14日、横浜スタジアム)
自身に勝ち星は付かなくても、チームが勝ったことで報われる思いがある。阪神・藤浪は立ち上がりに乱れながらも、粘って耐えた7回2失点の投球を展開。「(二回以降は)粘れた。粘った。その一言に尽きるかなと」。貯金「10」を導く粘投となった。
先発の役割は果たした。初回、先頭からの四球に続き、梶谷には内野安打に失策が絡んで無死二、三塁。続くロペスには2点中前適時打を許してしまう。いきなりのピンチ、そして失点。重い展開となったが、ホームを許したのはそこまで。追加点を与えることなく乗り切った。
この日は計5四死球。「少ない方がいいですけど、出したものは仕方ないので、切り替えて次のバッターを抑えることを考えて投げています」。引きずることなく、次の打者に集中したことが結果につながった。
八回の打席で代打を送られたため、規定投球回には到達せず、防御率トップ浮上もならなかった。それでも自責点は「1」のため、防御率は1・67と登板前の数字を上回った。
「(チームが)勝って反省できるので幸せなことですし、しっかり反省して、次の登板につなげるところはつなげたいですし」と藤浪。スライド登板でも、チームの勢いを壊さなかった粘りに価値があった。