岩貞抹消も また初回失点で3敗目…金本監督「開幕から何も修正がなされてない」

 「ヤクルト4-2阪神」(19日、神宮球場)

 阪神が5月に入って初の連敗を喫した。先発の岩貞祐太投手(25)が先制を許し、5回3失点で降板した。前回10日の巨人戦では4本塁打を浴び、4回7失点。なかなか調子が上がってこない左腕に、金本知憲監督(49)も「開幕から何にも修正がなされてない」と厳しい評価。2軍で再調整となる可能性も出てきた。

 ゲームセットを迎え、ファンのため息が響く中、金本監督は香田投手コーチと共にベンチを出た。そのまま、岩貞に関して言葉を交わしながらクラブハウスへ。原樹を攻略しきれなかった打線より、指揮官の目には左腕の現状が深刻に映った。5回3失点で3敗目を喫し、この日も改善が見られなかった。

 「開幕から何にも修正がなされてない気がしますね。ストライクが入らない、ボール先行で変化球も浮くし」

 上がり目を感じない。同じパターンで失点を重ねるところが苦しい。初回、先頭からの四球などで2死満塁から大引の右翼への2点適時二塁打で先制された。これで今季6戦目の登板で、3戦連続で5度目の初回の失点に。さらに三回は1死一、二塁からバレンティンに右前適時打を許し、3点目を失った。

 「(同じパターンが続くと)チームの雰囲気も、またか、となるし」と金本監督。前回、10日の巨人戦では初回の2失点などで4回7失点。そこから、降雨中止の影響もあった中、中8日と間隔を空け、修正を図って挑んだが…。

 今後について香田投手コーチは「間を空けたり調整を変えたりしたけど、それでも変わらないとなると…。必要な戦力ですから1回もっと間を空けた方がいいか、アプローチを変えた方がいいのかもしれないですね」と話す。金本監督も「前も(間隔を)空けたからね」と上昇の兆しが見えなかったため、抹消となる可能性が高い。

 岩貞は「同じ失敗を繰り返していますし、いいリズムを作ることができずに野手のみなさんに申し訳ないです。(原因が)分かっていれば修正も早いと思うんですが。一からやらないといけない感じがする」と肩を落とした。昨年、10勝を挙げてブレークした左腕。だが、今はその面影が見えない状態だ。

 チームとしては4月19、20日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、今季3度目となる連敗。岩貞を抹消すれば青柳らが代役の候補となるが、長いシーズンを考えれば岩貞の復調は必要不可欠なもの。1日も早く本来の状態を取り戻してほしい。

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