鳥谷、先制打&マルチ 連敗なんの!「自分たちの役割を全うしていくことが大事」

 「ヤクルト8-3阪神」(20日、神宮球場)

 打線の中で、唯一の光と言っても過言ではないかもしれない。苦しい時にこそ、際立つ存在感。先制タイムリーを含む、2安打をマークした阪神・鳥谷は「自分でどうかは分からないけど、いい所に飛んでいるだけ」と厳しい表情を崩さない。

 二回、無死二塁で迎えた第1打席だった。追い込まれながらも、小川が投じた内角高めの直球を懐までしっかりと呼び込んで、センターへ打ち返した。やや詰まり気味だったが「後ろへつなぐことだけを考えて打ちました」。価値ある先制タイムリーで流れを呼び込みたかった。

 リードを6点に広げられた直後、七回無死一塁で迎えた第3打席でも、きれいに中前へはじき返してチャンスメーク。たとえ大量失点を喫しても、敗色濃厚でも、自らがやるべきことを忠実にこなした。

 それが暗いトンネルから抜け出すための確かな近道-。「守備でも打席の中でも、自分たちの役割をそれぞれが全うしていくことが大事だと思う」と力を込めた。チームとして機能するためには、まず個々の役割をしっかりと果たすことが最重要。後ろへつなぐ、確実に決める、そんな最低限の積み重ねが白星へと結びついていく。

 5月に入って復調を果たし、ここ数試合は凡打の内容も決して悪くない。「それはピッチャーにもよるから」と後ろを振り返ることなく、次戦へ気持ちを切り替えた背番号1。頼れる男が必ず、チームの空気を変えてくれる。

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