阪神がメジャー球団行脚 最新分析技術を導入へ
阪神が今月末に球団職員を米国へ派遣することが22日、分かった。新たにデジタル機器やデータ関連システムの導入を目指し、およそ10日間の日程で米東海岸の複数球団を視察。最先端の分析技術を学び、編成やスカウティング、選手育成に生かしていく方針だ。
球団幹部は「うちはデータ面、デジタル面で他球団と比べてかなり遅れが出ている。メジャーの球団はそういう分野で進んでいるので」と明かした。MLBでは「Statcast」などのプレーヤートラッキングシステムが普及しており、これまで分析が困難とされていた分野まで解析することが可能となっている。
具体的には守備面で打球方向に対して動いた全野手のスピードを数値化できるなど。今まで「キレがある」「守備範囲が広い」と印象的に語られてきた部分が、すべて数値化され、比較対象が容易になるという。
「データで客観的に見ていくことで、それがチーム編成にもつながっていく」と同幹部。実際にMLB球団を視察し、分析データをどう球団運営に生かしているか。そしてタイガースでどう生かしていくか-。いい選手を獲得するだけでなく、それを育てるハード面を整備することも、強いチーム作りへ欠かせない要因となる。