秋山、小林に痛恨一泣…金本監督は責めず「あの1点どうこう言うのは酷」

 「阪神0-1巨人」(23日、甲子園球場)

 及第点の内容だった。7回を5安打1失点。だが、3敗目の結果にワンランク上を求める首脳陣、阪神・秋山自身の言葉も厳しくなる。「悔しいです」。2度目となった菅野との対決。息詰まる投手戦での競り負けに悔いが残る。打線の援護に恵まれない中で、たった1球の失投に泣いた。

 「中井さんを歩かせて小林さん勝負の指示。(前の打席で)全球カットを投げて、今度はいろいろ交ぜながらだったんですが。最後の最後の精度ですね」 0-0の七回。2死から石川に右中間を破られた。ここで香田投手コーチがマウンドへ。ベンチは中井を歩かせ、小林との勝負を指示した。2-2からの5球目。143キロの直球が高く浮いた。見送ればボール球。だが、打球は右翼線で弾んだ。痛恨の先制点を献上。ホームベース後方で肩を落とし、うなだれた。

 巨人&菅野との対戦は2度目。9日には東京ドームで7回2失点に抑え、伝統の一戦で堂々と投げ勝って見せた。この日も序盤は秋山優勢。初回に2安打と粘られたが、27球を使って無失点で切り抜けた。「直球が良くなかった」とシュートを軸にした投球。今季2度目の完封負けは、いずれも秋山の登板試合。我慢が求められる。

 「しっかりゼロでいけたのは良かったですが。菅野さんも(状態は)あまり良くなさそうだった。でもピンチで抑えていく。そこがエースだと思う。大きな違いを感じました」

 7回無失点の菅野は4度得点圏に走者を背負った。だが、勝負球が命運を分けた。「あの1点をどうこう言うのは酷」。金本監督はかばったが、香田コーチは言う。「今までの秋山からするとナイスピッチング。ただ、もう一つ上のレベルにね」。投げ勝った収穫と、投げ負けた反省。その道はエースへの階段に続いていくはずだ。

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