メッセ、セ・トップタイの6勝目 G寄せ付けず8回10K1失点
「阪神6-1巨人」(25日、甲子園球場)
巨人打線を寄せ付けない。圧巻の投球で、マウンドを支配した。8回1失点、10奪三振。通算22度目の2桁三振を奪う快投を披露した阪神・メッセンジャーは「理想的な場面で奪うことができた。最初はイライラしてしまったけど、切り替えてリラックスして投げたよ」と振り返った。
一、二回は際どい判定にいら立ちを隠せない。それでも二回に1点を失っただけで、立ち直った。投球間隔を長めに取るなどし、気持ちを入れ替える。三回以降も走者を背負う場面もあったが、粘りの投球で得点を与えない。ベテランらしい落ち着いたマウンドさばきで、目の前の打者と向き合った。
負傷しても試合に出続ける鳥谷に刺激を受けた。「信じられないね、あの超人ぶりは。すごい気持ちを持って試合に臨む。だから入団したときから彼のことを『マシン』と呼んでるんだ」。虎の顔が見せる強い精神力に、エースが奮投で応えた。
127球の熱投。「八回を投げ終えたときに香田コーチから『お疲れさま』と握手をしてきたんだ。まだ代わりたくなかったから、その手を離したくなかったね(笑)」。完投への意欲は受け入れられなかったが、先発の役目は十分に果たし連敗ストップに貢献した。