福留4番の意地打!完封阻止タイムリー 守備では名手ゆえの『失策』も
「阪神2-5DeNA」(26日、甲子園球場)
頼れる主砲が零敗ムードを断ち切った。5点差をつけられても諦めない。意地の左前適時打。「つなぐ意識?そうでしょう」と、阪神・福留孝介外野手(40)が井納から得点をたたき出した。
チーム随一の勝負強さが光った。0-5の七回1死一、二塁で打席に入った。右腕にほぼ完璧に抑えられていた中で、ようやく迎えた好機だった。3球目の直球にうまくバットを合わせる。打球はライナーで左前に落ち、二塁から上本をホームにかえした。
1点を争う攻防。守備でも勝負をかけた。0-0の六回1死一、三塁。井納の放った打球はライナーで右前へ。「勝負にいかないといけないでしょ」と前方へ猛ダッシュ。結果的に手前でイレギュラーしてはじき、一走を三進させる失策が記録されたが、チームを救うための懸命なプレーだった。
40歳が見せる勝負勘。技術と経験を伴わせたベテランにしか成せない“業”がある。次こそは勝利に導いてくれる。