青柳、今季初星 粘った実った“4度目の正直” 1カ月ぶり昇格即6回自責0
「阪神9-2DeNA」(27日、甲子園球場)
苦しい投球が続く。それでも投げ抜いた98球。この日1軍へ昇格したばかりの阪神・青柳が、6回を投げ8安打2失点(自責0)で、今季初勝利を挙げた。
苦しんだのは初回。4月29日・中日戦(甲子園)以来のマウンドに制球が定まらず、2四球と安打で満塁のピンチを背負った。しかし6番・戸柱を空振り三振に仕留め、得点を許さなかった。「(初回は)緊張しました。なんとか0だったので、そこはよかったと思います」とほっとした表情を見せた。
五回は無死一塁から味方のミスで1点を失うと、その後2死二塁となって再び戸柱との勝負となった。今度は中前へはじき返され、さらに1失点。踏ん張りきれなかったのは、次回への課題だ。
もがいていた。今季はこの試合前まで3試合0勝2敗、防御率は4・91。状態は上向かず、4月30日に出場選手登録を抹消された。だが2軍で修正し、はい上がった。4試合目でつかんだ今季1勝目。香田投手コーチも「次への意欲というか、またやってやろうという気持ちになるだろう」とうなずいた。
決してナイスピッチングとは言えない。それでも粘り強く抑えることはできた。「またチャンスをもらえたら、一人一人、一回一回抑えられるようにやっていきたい」。次回登板こそ、青柳の真価が問われる。