金本監督、鳥谷の先発示唆 鉄人復帰で交流戦スタートダッシュや
阪神・金本知憲監督(49)が29日、「日本生命セ・パ交流戦」の開幕戦となる30日・ロッテ戦(ZOZOマリン)で、鳥谷敬内野手(35)をスタメン復帰させる可能性を示唆した。24日・巨人戦での鼻骨骨折後はベンチスタートが続いた中、鉄人の「復帰」はチームに勢いをもたらす好材料となる。昨年の交流戦は7勝11敗と負け越した。今季は勝ち越しを目標に掲げ、千葉から加速する。
首位陥落で、3カード連続の負け越しという悪い流れを止める。鉄人の復帰でムードを変える。シーズンの行方を左右する交流戦は計18試合。確実に貯金を増やしたい。流れをつかむためにも、まず大事なのが30日のロッテ戦。金本監督が、鳥谷のスタメン復帰の可能性を示唆した。
「左投手はまだちょっと怖いだろうし、まずは右から慣れていこうかな、と」
鳥谷は24日の巨人戦で、左腕の吉川から顔面に死球を受けて鼻骨骨折。25日から4試合で代打出場が続いている。スタメン起用のメドが立ってきた中で、30日は右腕・石川との対戦。交流戦開幕の舞台と併せ、復帰には絶好のタイミングだ。
鳥谷は「(起用は)自分で決められることではないので。(交流戦でも気持ちは)普通です」と話すにとどめた。ただ、片岡打撃コーチも「千葉あたりから復帰できると思うので」とスタメン起用の可能性を示唆。この数試合、打線のつながりという意味ではやや低調気味。復帰する鳥谷への期待は大きい。
鳥谷のポジションに関しては、DHの可能性もあるがまだ流動的。片岡コーチは「打線で勢いを付けられるようなゲームをやっていきたい。(DHは)調子のいい選手を使っていかないといけない。作戦的にもかなり変わる」と話す。糸井もDHの候補にした上で、最善のオーダーを組んでいく流れとなる。
昨年は勝率5割で交流戦に突入したものの、7勝11敗で負け越し。チームとして流れをつかめなかった。同じことは繰り返せない。その後のリーグ戦再開にいい形でつなぐためにも、交流戦の勝ち越しが一つの目標となる。金本監督は、きっぱりと言い切った。
「(ここまでの戦いは)どうだろう。何とも言いようがないね。難しいところだけど。(交流戦に向けて)1回区切って、また交流戦での勝ち越しを目指してやるだけですね」
スタートでつまずきたくない。まずは昨年3連敗を喫した千葉で、昨年とは違う姿を見せ、勢いを付ける。