俊介、1軍昇格即スタメンで猛打ショー 自己最多4打点

 「交流戦、ロッテ7-15阪神」(30日、ZOZOマリンスタジアム)

 打ちたかった。結果がほしかった。悪夢を払しょくし、1軍の舞台で輝き続けるために-。1軍再昇格即スタメンの阪神・俊介が、3打席連続二塁打をマーク。恐怖の8番と化した男は、「いいスタートが切れてよかった」と充実感をかみしめる。

 1点を追う四回、1死から左中間を真っ二つに破る二塁打で出塁すると、石川のけん制悪送球で三塁へ進み、梅野のスクイズで同点のホームを踏んだ。五回1死満塁の第3打席では左翼線を破る2点二塁打を放ち、続く六回の第4打席も左翼線へ2点二塁打と3打席連続の長打で勢いをつけた。

 いずれも追い込まれた状況だったが「しっかりと振りながら、後ろにつなごうという意識だった」と俊介。昨年の秋季キャンプから強く振ることを意識して取り組んだ。課題とされていたトップのヒッチも修正された。

 春季キャンプ中「だいぶ振れるようになってきた」と手応えを口にしていた俊介。オープン戦でも結果を残した矢先、悪夢のようなシーンが開幕後に待っていた。

 4月5日のヤクルト戦で代打起用されながらバント失敗。この1打席で2軍降格が決まった。あれだけ手応えがあったのに、状態もよかったのに…。バットを振ることなく抹消され「だいぶきつかった」と言う。それでも決して心は折らなかった。「自分の責任なんで。気持ちを切らさず」と2軍では数字にこだわり続けた。

 待ちに待った再昇格の試合で4年ぶりの3安打猛打賞、そして自己最多の4打点。金本監督は「今日は他に(選手が)いたけど、パッと使ってパッと結果出せるのは成長したかな」と目を細める。

 「結果を出し続けたい」と力を込めた俊介。屈辱の降格を受け止め、強い気持ちで乗り越えた。だからこそ、“チャンスの神様”は舞い降りた。

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