糸井2三振、福留2併殺、中谷も無音…主軸無安打に金本監督淡々「それも結果」
「交流戦、ロッテ8-1阪神」(1日、ZOZOマリンスタジアム)
昨年の3連敗の借りを返す3連勝とはいかなかった。初回、高山の先頭打者弾に続き、上本が左前打で出塁したところで、雰囲気は高まったように思えたが…そこからが続かなかった。試合後、阪神・金本知憲監督(49)は淡々と敗戦を振り返った。
「(クリーンアップの無安打は)それも結果であって、今までも3番、4番がノーヒットでも勝つ日というのがあるわけだから」
二回から続いたゼロ行進。終わってみれば、糸井、福留、中谷で組んだクリーンアップが、計12打数で無安打という結果に。1番に入った高山は一発を含む2安打、2番の上本は3安打1四球と全打席で出塁。さらに7番の糸原も3安打。指揮官は責めなかったものの、クリーンアップが機能すれば…という展開だった。
片岡打撃コーチは「今日はそこ(クリーンアップの無安打)やね。唐川のカーブが良かった。要所でのカーブが良かった」と唐川の投球を振り返った。中谷も「ツーシームよりもカーブの方が…」と話したように、直球に加えて効果的に使われたカーブに苦しめられたことが、結果に表れた形となった。
ただ、交流戦3連勝スタートは逃したものの、しっかりとビジターでカード勝ち越しを決めたことは大きい。糸井は報道陣の問いかけに無言で、この日2併殺を記録した福留は明日への気持ちの切り替えを問われ、力強くうなずいて帰りにバスに乗り込んだ。
金本監督も「いつもいつも打ってくれたら、どんな数字になるんだろうね(笑)。打率が6割とかになるね」と話す。毎試合、全員が打てるわけではない。時にはこういう時もある。2日からは甲子園に戻って日本ハムとの3連戦。変わることなく、選手を信頼して送り出すだけだ。