藤浪「いい時の感じ」 制球力修正に手応え!降格後初実戦で5回1失点、与四球1
「ウエスタン、阪神2-3中日」(3日、安芸市営球場)
阪神・藤浪晋太郎投手(23)が3日、ウエスタン・中日戦(安芸)に先発し、5回3安打1失点と好投。2軍降格の原因の一つとなった制球力の修正にも一定の手応えを得た。課題の対右打者についても、無安打無四球と結果を残した。
与四球1が“復肩”を物語る。初回、左打者を6人並べてきた中日打線に対し、2本の安打と四球で1点を失った。なおも2死一、二塁。ここで右打者の6番・阿部を迎えたが、制球を乱すことなく落ち着いて右飛に打ち取った。
二回以降は内野安打1本に封じ、格の違いを見せつけた。制球については「そんなにコースにビタビタ決める投手でもないので」と藤浪自身が言うように正確無比というわけではなかった。だが「カウントを内外でしっかり取れたのは良かった」と一定の手応えは得た。課題となっている対右打者についても、計6度の対戦で無安打無四球に抑えた。
直球の最速は154キロを計測。「真っすぐの感覚は良かったですし、変化球も完璧とは言わないですけど、いい時の感じのボールが投げられたと思います」。圧倒的な威力を誇る直球を軸に、変化球を効果的に使った。
久保2軍投手チーフコーチも藤浪の復調にうなずいた。制球難克服へ向け「本人もそれが一番分かりやすかったみたい」とセットポジション時の体重の置き方を助言。その成果でもあった。
藤浪は「いろんな人からアドバイスをもらいながらやっている」と屈辱の2軍落ちにも前を向く。若きエースが悔しさを糧に、1軍マウンドへの返り咲きを目指す。