鳥谷記念弾!交流戦トップ305安打 阪神打線が猛爆…金子撃ち一挙6点

 「交流戦、オリックス4-11阪神」(6日、京セラドーム大阪)

 大爆発した打線の中心にいたのは、やはりこの男だ。阪神は三回、鳥谷敬内野手(35)の2号右越え3ランなどで一挙6点を奪った。鳥谷はこれで交流戦通算安打を305本とし、歴代単独トップに立った。打線は六回にも5得点し、11安打11点で、ここまで交流戦無敗だったオリックスを粉砕。関西ダービーは全部勝つ!

 記録のかかる打席。一振りで決めた。今季2号3ランは交流戦通算安打記録を「305」に更新するメモリアルアーチとなった。記録については鳥谷らしく「どうせやめたら抜かれるし」とクールに話す。それでも「後ろにつなぐ気持ちで。最高の結果になってくれてよかった」とうなずいた。

 2点差を逆転し3-2となった三回2死一、二塁。内角の厳しい直球にも「うまく反応できた」とコンパクトに回転してバットを出した。捉えた打球は高々と上がりゆっくりと右翼スタンドへ。最前列への着弾を確認すると歩を緩め、悠々とダイヤモンドを一周した。

 節目の1本となったアーチは、球団通算7777本目となる“ゾロ目弾”。「7」という縁起のいい数字が並んだ。「甲子園だったらアウトだったし、京セラだったから。ラッキーだったね」。通算2000安打までは、残り78本だ。

 金本監督もベテランが放った一打について「あの一発が大きかった?もちろん、もちろん」とニッコリ。好投手・金子を相手に流れを一気に引き寄せた一撃を称賛した。

 鼻骨骨折にも負けず、試合に出続ける超人。類いまれな精神力も人並みではないが、そんなメンタルに付いていくことができる体も超一流だ。そんな体を維持できるのは、徹底した体調管理を行っているからだ。

 試合後は自身の状態を把握し、ケアに努める。日によっては食事を控え、サプリメントだけを摂取して帰路につくこともあるという。周囲が「あの徹底した管理はすごい」と驚きつつ「何か食べた方がいい」と心配するほど。自身が一番の理解者だからこそ-。体内から発せられる“信号”を感じ取り、調整できる能力も備わっている。

 大量得点でカード初戦を取り3連勝を飾った。首位・広島に1ゲーム差で食らいている。頂を見つめ、勝ち続けるしかない。好調・鳥谷がチームの精神的支柱となっている。

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