糸井“古巣撃ち”金子にトドメ打 足も魅せた!阪神トップの8個目二盗

 「交流戦、オリックス4-11阪神」(6日、京セラドーム大阪)

 慣れ親しんだグラウンドで、阪神・糸井嘉男外野手(35)は縦横無尽に駆けた。古巣オリックスとの初対戦となる関西ダービー初戦。「最悪…冗談だけど楽しみ」と警戒しながら、心待ちにした金子との対決。KOに持ち込んだのは超人のバットだ。ダメ押し打を含むマルチ安打で貢献した。

 六回だ。リードは4点だが、試合はまだ中盤。2死二塁で打席が巡った。フルカウントからの6球目。宝刀チェンジアップを狙った。ライナー性の打球は瞬く間に中前へ。二走・糸原が生還してリードを広げた。上本の四球後、金子は降板。その後も打者一巡の猛攻でこの回5点を奪い、勝利を決定付けた。

 糸井は出塁後、すぐに二盗を決めた。チームトップで、3戦連続となる8個目だ。初回、打席に立つ際には両軍ファンから拍手が送られた。「追加点が取れたのでよかった」。感謝の思いは全力プレーに込めた。走攻守で見せた恩返しの奮闘。勝利にホッとした表情だ。

 「すごいと思っていたけど、やっぱりすごかった。骨折しても試合に出るんだから。負けられないとかじゃない。本当に尊敬する」

 衝撃を受けた。5月24日の巨人戦。鳥谷が顔面に死球を受けて緊急搬送。「鼻骨骨折」の診断を受けたが、翌日の試合に代打で出場した。35歳の同学年。胸に響く姿だった。「俺だったら休んでるわ」。豪快に笑ったが同28日のDeNA戦で糸井も右目付近を負傷しながら強行出場。全戦先発出場はチームでただ1人だ。

 七回にはヘルメンの149キロ直球を、左翼線に運ぶ二塁打。今季初めて右翼の守備にも就き、3戦連続安打と復調気配だ。「鳥谷の本塁打と糸井のタイムリー。きょうはその2本、2人の打点が大きかったね」とは金本監督。ベテランで手にした3連勝。背番号「1」と「7」の共演によるチームへの相乗効果は測りしれない。

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