糸井、代打スタンバイしていた 移籍後初の欠場も…軽症だった
「交流戦、ソフトバンク1-5阪神」(10日、ヤフオクドーム)
阪神・糸井嘉男外野手(35)の表情に悲壮感はなかった。移籍後初の欠場も、チームが勝ってくれた。強いソフトバンクを相手に、打線が奮起してくれた。試合後、状態について問われた背番号7は「状態的には…ナイスゲーム!」とチームメートを称えた。
前夜、二盗を決めた際に患部に違和感を覚え、張りが強くなってきたことから第3打席で中前打を放った直後に途中交代。試合中に福岡市内の病院へ向かい、「左太もも裏の軽い筋挫傷」と診断された。幸いにも出場選手登録を抹消するレベルではなく、首脳陣が大事をとったことで長期離脱を未然に防いだ。
この日はチームと別行動で午前中、福岡市内の病院で治療。試合開始前に球場入りすると、ベンチ裏のミラールームで代打の準備をしながら戦況を追った。代打の準備はしていたかの問いに「もちろん」と力を込めた糸井。金本監督も「スタンバイしてたよ。代打ではいけそう」と軽症だったと明かした。
ただ箇所が箇所だけに、今後も無理をさせるつもりはない。「ここで無理すると(完治まで)1カ月とか1カ月半になっちゃうから」と指揮官。避けなければならないのは1軍の舞台から超人が姿を消すこと。打線の核として欠かせない男だからこそ、11日以降も慎重に状態を見極めていく。