藤浪“怪投”最速155キロで5四球 「直球よかった」も制球難改善ならず
「ウエスタン、阪神0-2ソフトバンク」(10日、甲子園球場)
背番号19が甲子園のマウンドへ上がると、駆けつけた虎党から大きな声援が送られた。それでも課題が残った116球。阪神・藤浪晋太郎投手(23)が6回を投げ4安打2失点、5四球。制球面は改善されなかった。
失点したのは四回だ。2死一、二塁から、9番・曽根に右前適時打を許した。打者走者が一塁を大きく回って挟まれる間に一走・真砂も生還。この回、2点を失った。
五回まで毎回、四球を与えた。前回3日のウエスタン中日戦(安芸)では5回1四球だったが、再び制球難を露呈。「抜けたり引っかけたり、バランスが悪かったのが右打者に対して多かった。変化球もよくなかった」と反省した。
それでも光は差した。「直球はよかった。打たれる気がしないくらい指にかかったボールでした」。最速155キロで11奪三振。走者を出しても崩れることはなかった。掛布2軍監督も「いいボールは、格が違うボールを投げていたよね」と目を細めた。直球の力強さは戻ってきた。あとはそれを生かすための変化球の精度を上げる。