梅ちゃん 故郷で凱旋2号ソロも「チームが負けたので」

 「交流戦、ソフトバンク5-2阪神」(11日、ヤフオクドーム)

 会心の打球が左翼ポール際へ伸びていった。生まれ故郷・福岡のヤフオクドームでプロ入り初となる凱旋アーチ。「きれいに振り抜けました」と梅野。約1カ月ぶりの2号ソロが、チームに確かな反撃ムードを漂わせた。

 場面は3点を追う五回1死走者なしで迎えた第2打席だった。フルカウントからの7球目、見逃せばボール球かもしれない低めの直球を左翼席へ放り込んだ。第1打席で5月31日のロッテ戦以来、出場6試合ぶりの安打となる右前打を放ったことで生まれた精神的な余裕が、一発へ結びついた。

 スタンドには親族や友人が多く詰めかけていた。高校時代は夏の福岡大会開会式で入場行進を行い、大学時代はリーグ戦を戦った思い出深い球場。「親戚の人たちや友人の前で打てたことはよかったかなと思います」と達成感をにじませる一方、「やっぱりチームが負けてしまったので」と決して白い歯をこぼすことはなかった。

 捕手として同郷の小野を勝ち投手へ導けなかった。制球を乱したルーキーを粘り強くリードしたが、勝利に結びつかなかった。「この悔しさを来週の試合でぶつけたい」と力を込めた背番号44。両手に残った確かな手応えを自信に変え、交流戦ラスト6連戦へ臨む。

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