糸井任せた!勝負どころでの代打起用 勝負強さに期待
阪神・金本知憲監督(49)は13日からの西武、楽天と続く甲子園6連戦での糸井嘉男外野手(35)の起用について12日、慎重な姿勢を見せた。痛めている左太もも裏の回復次第とはいえ、現状は無理にスタメン復帰させない考えで、勝負どころなどでの代打を任せることになりそうだ。
今後の糸井について「代打だった11日のような起用か?」と問われた指揮官は「いや、分からん。様子を見てやね。状態と」と説明。13日のスタメン復帰については「分からん。まあ、それは無理じゃないか」との見解を示した。
ここまで貯金を2つ作った交流戦も、残り2カード。リーグ戦再開に向けて弾みを付けるような6試合にしたい。ただ、糸井の起用に関しては、リスクは冒せない。
糸井は9日のソフトバンク戦で負傷した。「左太もも裏の軽い筋挫傷」と発表された10日は欠場。11日の試合では3点を追う九回に先頭から代打で出場し、空振り三振に倒れた。試合後は「大丈夫、大丈夫」と話していたが、今は無理をさせる時期ではない。
金本監督が10日の試合後に「ここで無理すると(完治まで)1カ月とか、1カ月半になっちゃうから」と話したように、冷静に日々の状態を見極めていくことが必要となる。今週はすべて甲子園での試合でDH制がない。スタメン復帰となれば守備の負担もあるだけに、余計に慎重にならざるを得ない状況だ。
11日の段階ではこの日に関西で再検査を受けて状態を確認する予定だったが、詳細までは明かされていない。最終的には、その診断結果と13日の状態で起用法が決まる方向だ。打線全体の状態が落ちているとはいえ、長いシーズンを見据えれば今は我慢の時。その中で糸井の力が必要な局面で、勝負強い打撃に頼り、打開を図っていく。