中谷がダメ押し打 八回2点タイムリー三塁打 直前打席から修正実った!
「交流戦、阪神7-2西武」(13日、甲子園球場)
初めて味わう感触が心地良かった。三塁ベース上から味方ベンチに視線を送る。阪神・中谷が2点三塁打で勝利を決定付けた。
自慢の打棒を発揮したのは3点リードで迎えた八回だ。無死一、三塁から敵の3番手・ガルセスの外角シュートをきれいにはじき返した。鋭いライナー性の打球は中堅右を抜けていった。プロ7年目、出場133試合目、342打席目にして初めて放った三塁打で、2点を奪い取った。
伏線は前の打席にあった。六回2死、西武先発・野上に追い込まれ、最後はフォークを空振りして三振に倒れていた。
「前の打席で大胆にいきすぎて大振りになっていたので、コンパクトに(打ちに)いって結果が出て良かったです」。見つけた反省点をすぐに修正して実行に移した一打。そんな成長を見せる中谷に金本監督も「こっちを期待させてくれるようなものを持っていますし」と評価した。
3番・高山、4番・福留に続いてともした「H」ランプ。打撃練習前にはこの日、甲子園で今季初めて左翼に就いた福留と意見交換。つかんだ感触は手放さない。クリーンアップの“トリ”を飾った一打を、次戦へつなげたい。