秋山、自己最多更新6勝目 粘投実った!交流戦3戦3勝
「交流戦、阪神7-2西武」(13日、甲子園球場)
試合後は敗戦投手のように、終始反省の言葉を並べた。逃げずに攻め切った103球。最大のピンチも直球で押した。6回1/3を8安打2失点。交流戦3戦3勝の結果にも一切の慢心なく、阪神・秋山は投手として“次のステージ”を見据えた。野手に「感謝」の6勝目だ。
「水口さんにああいう打たれ方をしてしまって。そこで(自分の登板)イニングが終わってしまったので」。悔やんだのは七回、1死の場面。代打・水口にカーブを中前に運ばれた。続く金子侑には直球を狙われ、右前打で一、三塁。ここでベンチは継投を選択し、岩崎-桑原が勝利のバトンをつないだ。
秋山は登板を前に調整法に変化を加えた。通常2日前に入っていたブルペンを3日前に変更。開幕からローテを守り、疲労がたまってくる時期だ。「交流戦はずっと高めに浮く傾向があった」。必死に修正を図ったが、2本の本塁打はいずれも高く浮いた直球だ。
「(メヒアには)あそこで大きいスライダーがあれば、空振りもあったと思う。梅野も迷って直球とならなかった。源田の本塁打にしても変化球をもっと、うまく使っていけるようになれば違う」
8年目の台頭。投げて自信を得ながらも、迷い、自問自答の日々が続く。ここまで支えてきたのは直球。交流戦3試合の20三振で、17個が直球で奪ったものだ。「すごく強く振ってくる中で怖さもあったけど、粘ることはできた」。迷い、痛打を浴びながら、自信を深めた夜でもある。
「少し間隔もあくので。変化球の精度を見直したい」。交流戦での登板機会なく14日に抹消され、23日からのリーグ戦再開に備える。金本監督は期待を込めた。「岩崎にスイッチしましたけど、あそこで踏ん張れるように。もう一つ成長できるように頑張って」。エースへと続く階段を一歩、一歩、進んでいく。