中谷5の5!アマ時代含めて「初めて」獅子奮迅の活躍
「交流戦、阪神3-2西武」(15日、甲子園球場)
右へ左へ、その暴れっぷりに聖地が酔いしれた。阪神・中谷将大外野手(24)が5打数5安打と獅子奮迅の活躍。アマチュア時代も含めて「初めて」という固め打ちで、劇的勝利に貢献した。
まるで打ち出の小づちだ。初回の第1打席、四回の第2打席は左前に運んだ。そして六回。先頭でまたもや左前打で出塁すると、代打・伊藤隼の右前打で同点のホームを踏んだ。八回の第4打席からは一転。無死走者なしから右前打を放ち、延長十回の第5打席も1死二塁から右前へ流し打ち、原口のサヨナラ打を呼び込んだ。
「良かったです」と笑顔で息を吐いた中谷。そして少し驚いた表情で「5安打は初めて。あしたもつなげられるように頑張ります」と充実感を漂わせた。
中谷の技術的な成長を問われた金本監督は「今、打撃コーチと一緒にインサイドの打ち方を、腕をたたむ練習をしているんだけど、それが昨日(14日)いきなり成果が出てね」と指導の効果に納得。また「完璧とは言えないけど、インサイドを攻められた時の嫌な感じが消えているんじゃないかな」と成長を実感した。
片岡打撃コーチも「昨日から真っすぐを捕まえられるようになってきた」と目を細める。進化を遂げた中谷が、猛虎打線を引っ張っていく。