原口、連夜の主役弾 サヨナラ翌日に今度は先制V2ラン

 「交流戦、阪神4-2楽天」(16日、甲子園球場)

 前夜のサヨナラ打に引き続き、再び阪神・原口のバットが爆発した。0-0の二回1死一塁。楽天のドラフト1位・藤平の初球を完璧に捉え、左中間席最深部に突き刺した。2日・日本ハム戦(甲子園)以来、出場10試合ぶりの5号先制2ラン。同級生の岩貞と並び立ったお立ち台で、勝利の余韻に浸った。

 「本当に皆さんの応援が力になるので。ありがとうございます」

 風向きを頭に入れ、意識的に左翼方向へ飛ばした一発に価値がある。「去年はフェンス直撃かそれくらいだったと思いますけど、ああやって入ったのは自信になりますね」。ここまで50試合に出場し、打率・253。スタメンを譲ることもあるが、自慢のバットは確実に上昇傾向にある。

 15日・西武戦(甲子園)では自身3度目のサヨナラ打を放った。お立ち台で表現したのは「練習でもたくさんの方にサポートしてもらっていい準備ができていたので、結果が出て良かったです」という感謝の気持ち。鳴尾浜で奮闘していた頃から、何も変わらない。

 日課になっている全体練習前の一人ウオーミングアップ。この日もグラウンドに出ると、阪神園芸の担当者が土と芝のメンテナンスを丁寧に行ってくれていた。支えてくれる人がいて、初めて大好きな野球ができる。育成選手から這(は)い上がってきた青年は、一番大事な気持ちを心に秘めている。

 「2試合続けて、あれですね。日本ハム戦の岡崎太一を思い出すような、2試合連続のいい活躍でした」

 金本監督は孝行息子を褒め称えた。原口にとって、感謝してもしきれない指揮官の存在。この日も打撃指導を受け、結果につなげた。まだまだ、足りない。背番号6を男にするまで打ちまくる。

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