金本監督、若虎よ飯を食え ストップ夏場の体重減でノーモア失速!

 阪神は21日、リーグ戦再開に向けて甲子園室内練習場で全体練習を行った。金本知憲監督(49)は夏場を乗り切るため、若手選手の体重減を避けるよう指令を出した。昨年の秋季キャンプから管理栄養士を招き、食事に対する意識改革を行ってきた指揮官。「いいエンジンを積んでもガソリンがないと走れない」を合言葉に、チームで徹底させる方針だ。

 ジメジメとした梅雨の空気は、食欲を減退させる。その先に待つ炎天下でのプレーは、必要以上に体力を消耗させる。食が細った結果、待っているのは大幅な体重減-。金本監督は語気を強めながら「(選手を)野放しにしていたら、夏場、食事を取らない。食べないから。なるべく減らさないように管理する」との方針を示した。

 夏場の体重減は筋力量の低下を招き、打者は打球の飛距離や力強さが失われる。投手もボールの威力やスピードに影響が出てくる。メンタル的にも、相手との勝負に気後れしてしまうことは明らかなマイナス要素。だからこそ指揮官は「食事はトレーニングの一環」と言い切る。

 現役時代、金本監督は想像を絶するような食事量を胃の中に詰め込み、戦ってきた。太りにくく痩せやすい体質にもかかわらず、体重をキープして夏場を乗り切った。「俺も苦労したわ。食事が1日の大きな練習やったから」と明かした背番号6。加えてここ数年は、夏に体重を落としてしまう選手が後を絶たなかった。

 それが勝負どころの秋に失速してしまう要因の一つと分析し、昨年から意識改革を図ってきた。管理栄養士の指導を受け、食事の大切さを選手に学ばせた。「食っていないということは聞くけど、だいぶ意識は変わってきている」と金本監督。その意識を徹底させるためにも、選手だけでなく、トレーナーなどチーム全体に再確認させる方針だ。

 「車と一緒でガソリンを入れないと動かないから。いいエンジンを積んでも、ガソリンを入れないとね。それが食事だから」と力を込めた指揮官。過酷な夏場の戦いを乗り越え、優勝争いができる9月を迎えるためにも-。食事の重要性、大切さをもう一度、訴えていく。

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