鳥谷、井口魂で勝負の夏に勝つ!鼻骨骨折しても全64戦出場、後半戦も打ちまくる
阪神・鳥谷敬内野手(35)が21日、これまで自主トレを共にし、前日に今季限りでの現役引退を表明したロッテ・井口の教えを胸に、勝負の夏を乗り越える決意を示した。この日は甲子園室内で行われた全体練習に参加し、打撃練習や守備練習に精力的に取り組んだ。23日から始まる広島との首位攻防3連戦。背番号1が躍動する。
後半戦も打って打って打ちまくる。全てはチームの勝利のために。ベテランがリーグ戦再開へ向け、また一つギアを上げていく。鳥谷が甲子園の室内で行われた全体練習に参加。終始リラックスした表情で、打撃練習や守備練習などで汗を流した。
ここまで64試合に出場し、打率はチームトップの・306。歴代2位の連続試合出場も、1816まで伸ばした。これまで何度骨が折れても打席に立ち続けた。鼻骨骨折をしても、フェースガードをつけ出場。その精神の強さは一体どこから来るのか-。
自主トレを共にするなど、尊敬するロッテ・井口が今季限りで現役を退くことになった。「井口さんとの自主トレしかやってないので。体幹だったり、バランスだったり一緒にやってきました。同じ内野手ですし、自分も目指しているところでもあるので」。42歳で現役。年を重ねても突っ走ってきた、その背中をずっと追い続けてきた。
受け継いでいく、その思い。「自主トレ中には、若い選手に混ざってやっていた。その取り組む姿勢にすごいなって思いながら、やっていました」。試合前練習では誰よりも早くキャッチボールを始め、若手選手に負けないくらい守備練習や走塁練習に励む。ルーキーが初先発の時は、ピンチになると真っ先に声を掛けに行った。これからを担う若い選手と共に励み、共に戦う。井口の精神は、虎の背番号1に受け継がれている。
正念場の夏へ-。23日からはリーグ戦が再開される。まずは3ゲーム差を追いかける首位・広島との3連戦だ。「(夏場は)健康管理も大事ですし、技術的な問題じゃない。気持ちの部分でも、しんどくなってくる」と鳥谷。それでもチーム全員でなら乗り越えていける。一年でも長く、一年でも強く居続けてみせる。尊敬する背中に追いつくその日まで、鳥谷は最前線で戦い続ける。