メッセンジャー、7回1失点で1カ月ぶり8勝目!地方の鬼、6戦5勝0敗
「阪神10-1中日」(11日、倉敷マスカットスタジアム)
エースが本来の姿を取り戻した。5戦4勝と圧倒的な相性を誇る地方球場で、阪神・メッセンジャーが約1カ月ぶりの白星を手にした。お立ち台で倉敷のファンをぐるりと見渡し「試合前から熱気を感じていて、エネルギーになった」と満面の笑みを浮かべた。
初回に3連打で1点こそ失ったが、以降は抜群の安定感を誇った。しっかりと上からボールを叩きつけるようなフォームへ修正し、直球、変化球ともに角度をつけた。
「ヒットは9本打たれたけど、ほとんどがポテンヒットかゴロだったから」と外野の頭上を越すような打球はなかった。直球の最速は153キロを計測。金本監督も「今日は安心して見ていられました。エースが投げて、4番が打ってね。ウチらしい理想の勝ち方」と目を細める。
バットでは五回1死二塁から左中間を破る適時二塁打を放った。「少しでも自分を助けるため、チームを助けるためにね」とメッセンジャー。いつも練習後には室内に向かい、マシンを相手にした打撃練習とバント練習を欠かさない。
自身が勝つために、チームが勝つために、努力を怠らない助っ人右腕。「10点も打線が取ってくれたので、感謝しています」という大量援護は、その姿勢が呼び込んだと言っても過言ではない。