糸井、負傷交代 五回空振り時に右脇腹痛める
「阪神2-1広島」(17日、甲子園球場)
追加点を願う大声援が響いていた。だからこそ余計に、スタンドが大きくどよめいた。西岡が待望の1軍復帰を果たした一戦で、阪神・糸井が痛恨のアクシデントに見舞われた。
五回の攻撃だった。西岡の中前打と上本が投犠打で、1死二塁となった好機で糸井が打席へ。野村に対し2ボール1ストライクからの4球目。外角低めの変化球にバットは空を切り、そこで左手で右脇腹を押さえ、気にするしぐさを見せた。
すぐにベンチからトレーナーやコーチ陣が駆け寄り状態を確認。治療のためにベンチに下がったが、グラウンドに戻ってくることなく代打・高山が告げられた。糸井はベンチ裏から無言のままクラブハウスへと戻り、尼崎市内の病院へ向かったとみられる。
初回の1打席目は中前打で出塁。三回の2打席目は右飛に倒れたものの右中間に鋭い打球を放った。その中でのアクシデント。試合終了直後、金本監督は「ちょっと心配ですね。まだ状態が、結果が分かってないので」と表情を曇らせた。大事を取った意味もあるかという問いに「その意味もあるし、ちょっと痛そうだったんでね。右脇腹を押さえてて」とだけ話した。
6月に左太もも裏を痛めた時は、登録は抹消せずに代打などで出場。ただ、今回の右脇腹はスイング自体が患部に響く。そうなると、前回のような起用法も難しい。
仮に登録抹消となれば、新外国人のロジャース昇格の可能性も出てくる。後半戦白星発進となったものの、糸井が戦線離脱となればチームにとって大きなダメージとなる。