能見、今季ワースト6失点…坂本と今季初コンビも粘れず3連敗
「中日7-0阪神」(30日、ナゴヤドーム)
悔しさを押し殺すように、努めて淡々と敗戦を振り返った。今季初の1試合2被弾&ワースト6失点KO。4回8安打の降板に、阪神・能見が自責の言葉を絞り出す。好投が暗転したのは2死からの失点。粘れなかった6敗目(3勝)。苦しんだ。
「それもあるけど…。簡単に打たれたので」。振り返ったのは二、三回の2死からの失点。「悔いが残るか?」の問いに、能見が続けた。開幕から全て梅野とのバッテリーだったが、今季15試合目で初めて坂本とコンビを組んだ一戦。早いカウントの勝負球を狙われた。
二回、2死二塁で打席に福田。初球、高めに浮いたスライダーを狙われた。左中間を破る適時二塁打で失点。金本監督は「結果論だが」とし、注文を付けた。「福田と(次打者)杉山の打力を考えて。ゾーンを広く取っていれば違った流れになったかも」。勝負を分けた1球を悔やんだ。
三回も2死一塁でゲレーロと対戦。1ボールからの2球目だ。直球をフルスイングされると、打球はバックスクリーンまで飛ばされた。外角低めに制球された137キロ。決して失投ではなかったが、結果的に失点を重ねた。序盤に失った流れを止めることができず、四回にも福田に2ランを浴びるなど3点を失った。
「(全体的に)低めに投げようと思って投げたんですけど」と能見。1日のヤクルト戦を最後に3連敗。調子は下降気味でも、首脳陣の信頼は不変だ。「初回は前回より良かった。修正して、彼らしい投球を期待したい」とは香田投手コーチ。チームに不可欠な存在。ベテランの早期の復調が待たれる。