金本監督、Vマジック点灯阻止や 福留、西岡スタメン復帰へ 総力戦でコイ倒

 阪神・金本知憲監督(49)が31日、1日からの広島3連戦(マツダ)に向けて広島入りした。今回の3連戦は最初の2試合で連敗か1敗1分けで自力優勝の可能性が消滅し、さらにDeNAの勝敗次第で最短2日に広島に優勝マジックが点灯する。ただ、そこへの過剰な意識はなく、これまで同様、上を目指して戦うスタイルは不変。福留、西岡のベテラン勢のスタメン復帰を視野に総力戦で臨み、目の前でのマジック点灯を阻止する。

 思うように差が縮まらないまま、戦いは8月へ。10ゲーム差の首位・広島との3連戦。連敗か1敗1分けでも自力Vの可能性が消滅し、最短2日に広島に優勝マジックが点灯する。金本監督は「そうなの?それは気にせずやるだけ」とだけ話した。これまで同様、勝利のために最善の策を練る。今回の3連戦に向け、福留のスタメン復帰がその一手となる。

 「(福留は)状態見ながら(スタメンで)いきますよ。状態見ながら」

 現在、4試合連続で福留をベンチスタートさせている。40歳という年齢も考え、以前から休養を挟んでうまく使えば「もっといいものが出てくる」という考えがあった。実際に、29日の中日戦では代打で決勝弾を放つ活躍。片岡打撃コーチも「(広島は)右投手が並ぶから。ホームランも打ったし、福留はいくよ」とベテランの状態に太鼓判を押し、スタメン復帰に障害はない。

 また、5戦連続でベンチスタートの西岡に関しても「剛も状態が良かったらいくし。いってもらうし」と話す。右腕3人が先発してくる広島に対し、経験豊富な福留と西岡がスタメンに名を連ねれば、チームにとって大きい。現在、4番を打つロジャースが、ここまで出場11試合で打率・342で3本塁打と好調なため、打線の厚みも増すというもの。

 ロジャースはこの日、新神戸駅から初めての広島入り。「(広島の強さは)もちろん知ってるよ。僕はチームが勝つためにやるだけだから。場合によっては(長打ではなくつなぐバッティングなどに)変えていくよ。それが僕のスタイルだから」。すでにマツダスタジアムの雰囲気も予習済み。敵地での躍動に期待がかかる。

 マツダスタジアムは今季1勝4敗ながら、球場別打率は・305でトップの数字。報道陣からの問いに金本監督は「一番打ってるの?」と話すにとどめたが、悪いデータではない。上を目指し、目の前の試合を全力で戦う。その結果が、目の前でのマジック点灯阻止へとつながる。

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