腰の張りで２軍調整していた阪神のマルコス・マテオ投手（３３）が３１日、甲子園で行われた先発陣の指名練習に合流した。患部の状態は問題のない様子で、出場選手登録を抹消された７月２２日から最短となる１日・広島戦（マツダ）で１軍復帰する方向。首位を走る鯉との３連戦で、連投やイニングまたぎも辞さない考えを示した。

　戦列に戻る助っ人から放たれた言葉は力強かった。「３回でも４回でも、４連投でも言われたところでやる」。広島猛追へ猛虎のセットアッパーが復帰早々のフル回転宣言だ。

　リズミカルな動きに不安は感じられない。この日はキャッチボールのほか、ダッシュやノックで軽快な動きを披露。助っ人の練習参加について金村投手コーチは「状態がどうかということで来てもらいました」と説明。マテオ本人は「（患部の回復具合は）順調。今日は（体の感覚を）確かめる意味で来た」と心配なしを強調した。

　前回登板した７月１９日の広島戦から実戦間隔は空く。それでも「何も問題ない」とマテオに意に介する様子はない。この日はウインドブレーカーを着込んで体を動かすなど、暑さ対策にも講じた。

　離脱するまで４０試合に登板し、リーグトップタイとなる２４ホールドをマーク。頼れる右腕の復帰が鯉封じを盤石なものにする。