強気の金本監督采配実った「勝負にいく時はガンガンいかないと」

 「広島3-4阪神」(2日、マツダスタジアム)

 ベンチ裏でハイタッチの列が連なり、高揚した声が響く。阪神・金本監督も、報道陣の前で興奮気味に口を開いた。負ければ自力V消滅の一戦で、九回に鮮やかな逆転勝ち。最後の最後に、ベンチの攻めの気持ちが実った。

 「ここはね、いつも言うようにここの球場の流れというのがあるんでね。勝負にいく時はガンガンいかないと、という考えもありますし」

 振り返ったのは五回だ。1死満塁から、そこまで2三振の中谷を思いきって代え、伊藤隼を代打に送った。結果は空振り三振に倒れ、続く鳥谷も左飛で無得点に終わったが、指揮官の闘志は変わらぬまま。1点を追った九回無死一塁でも、西岡に送りバントを命じることなく打たせた。

 「西岡にバントさせなかったのも一気にいくぞというね。結果的にライトフライになりましたけど、そういうつもりでやってますから。ここの球場は、特に」と指揮官。完全な広島ペースで進んだ状況を、攻めの姿勢で打ち破り、最高の勝利を呼び込んだ。

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