球児 圧巻3連続K!桑原、高橋、ドリスもパーフェクト救援
「阪神4-0ヤクルト」(5日、京セラドーム大阪)
スコアボードに「0」を並べるだけではない。六回以降に登板した阪神の4投手は「H」ランプさえ点灯させなかった。3番手の桑原から藤川、高橋、ドリスまで、各1イニングをすべて三者凡退。パーフェクト救援で無失点継投を完成させた。
鉄壁の救援陣を象徴するのが、4番手で七回にマウンドに上がった藤川だ。リベロ、大引、中村から圧巻の3者連続奪三振。直球主体の攻めで簡単に追い込むと、最後は3人ともフォークボールでバットに空を切らせた。
試合後のベテラン右腕は「遼馬が勝ってくれて良かった」と松田の今季初勝利を喜び、自身を含む中継ぎ陣の好投には「シーズン途中なので、最後まで」と涼しい表情。今季はビハインドでの登板も少なくないが、与えられた持ち場で黙々と自分の仕事をこなす。
この日は4点リードの場面で貫禄の投球。金本監督は「ランナーを1人も出してないんですかね。パーフェクトにいってくれて」と六回以降の完璧救援に目を細め、「球児も3三振ですか、素晴らしかった」と37歳の仕事っぷりに賛辞を惜しまなかった。
六回を3人で仕留めた桑原は「中継ぎみんなでつなげて良かった」、球児の後を受けて八回を任された高橋も「皆が役割を果たせた」と納得の表情。今後も盤石のブルペン陣で長期ロードを乗り切る。