「片岡、神の一声」で金本采配大当たり!同一カード3連勝で貯金10

 「阪神6-5ヤクルト」(6日、京セラドーム大阪)

 先制され、逆転を許し、1点差に迫られながらも逃げ切り成功だ。予想外のミスもあった中、采配的中の価値ある勝利に阪神・金本知憲監督(49)も笑顔を浮かべる。「最後、ドリスがヒヤヒヤさせてくれましたけど」。今季2度目の同一カード3連戦3連勝となった。

 「(7月末の)名古屋といい、(試合前は)3つとれそうな試合を、みすみす逃してきた(結果2勝1敗)というのがあるから、そういう嫌な予感が頭によぎったけど。まさかの孝介(のミス)で」

 二回に福留、大山の連続失策で先制されたが、勝負どころでの代打・伊藤隼の一手が的中。左打者は高山もいたが、金本監督は「僕も迷ったんですけど、片岡がいきなり『隼太』って言うから」と明かす。片岡打撃コーチには確かな理由があった。

 「石山はフォークがあるので、今の状態では隼太。(代打の)準備や慣れもあるので隼太に懸けました」と片岡コーチ。指揮官は「神の一声だね。片岡、神の一声」と笑ったが、劇弾の裏には現役時代に「ツル」という愛称だった同コーチの「ツルの一声」があった。

 俊介の1番起用も当たり、鳥谷と上本も「積極的休養」させた中で引き分けを挟み4連勝。8日からは巨人、DeNAとの6連戦。「いい勝ちパターンとかできてきてますし、打線の方もまずまず活発になってきてくれてるので」。弾みをつけ、敵地での伝統の一戦に挑む。

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