OB会長川藤氏、2軍調整の藤浪に“喝”「メッセの代わりになってもらわないと」
阪神OB会長で野球評論家の川藤幸三氏が13日、TBS系「サンデーモーニング」の人気コーナー「週刊・御意見番」に出演し、2軍調整中の阪神・藤浪晋太郎投手に“喝”を入れた。
右足腓骨骨折で離脱したメッセンジャーに代わるのは藤浪しかいないと強調し、「あれだけの素材を持っている男やから、メッセンジャーの代わりに絶対になってもらわないと」と再起を期待。
今季3勝3敗の藤浪は、不振から5月26日のDeNA戦を最後に1軍マウンドから遠ざかり、現在は2軍で調整を進めている。
川藤氏は「今までが自分の素材だけでやってきた。順風満帆にいきすぎて、プロ野球はそんなに甘いものではない。今回の2軍落ちは首脳陣が簡単には1軍に上げへんぞと、とにかく心の病から何からすべて変えろと本人に言っている」と右腕の現状を説明した。
その上で「本人がクソッという気にならん限りこれから上がってきても役に立ちません」と“川藤節”で激励した。
今季11勝を挙げているメッセンジャーの離脱については、「痛い。ここまでの実績は数字だけじゃない。とにかく投げるのが好きで、日本人気質を持っていて野手の信頼も得ている」と話した。
チームは首位広島に大きく引き離された2位だが、川藤氏は「しんどいことはしんどいけど、0じゃないってことは言える。あくまでも目標は広島を超えること」と前を向いた。
ただ、戦力的な差については、「今までの戦いを見ていても悲しいかな、力の差はありますね。広島はここまでくるのに今のチームをつくるのに4年ぐらいかけている。阪神はまだまだ過程ですから」と冷静に分析していた。