金本監督、不安一敗…浜口にまたハマり3戦3敗 中谷痛恨後逸
「DeNA8-2阪神」(13日、横浜スタジアム)
攻守で精彩を欠き、3連勝を逃した。阪神は二回に1点を先制したが、その直後の守りで右翼・中谷将大外野手(24)がDeNA・倉本の飛球を捕球しようした際に、照明と重なって後逸(記録は二塁打)。これで逆転を許すと、その後は新人左腕・浜口を攻略できなかった。今後も上位争いのライバルとなるDeNA。同じミスは許されない。
中継ぎの松田を今季初先発で送り出したことを思えば、攻守で援護したかったが、思うようには運ばない。敗戦の結果だけでなく、苦手の左腕を攻略できなかった内容にも不安が残る。金本監督は淡々と振り返った。
「まず、まっすぐね。速いストレートをとらえないと。一発で」
浜口に対して、奪った得点はわずかに1点。二回に無死一、三塁から大和の中犠飛で先制したものの、追加点を奪えない。四回には2死から一、三塁の好機を作ったが、代打・北條が空振り三振に倒れて生かせなかった。
片岡打撃コーチは「あそこ(二回)で、もう1点取らないといけなかった。力のあるまっすぐとかチェンジアップが、いいところに決まりだしたらなかなか難しい」と分析。ただでさえ、相性が悪い相手だけに、数少ない好機を生かせなかったことが響いた。
この試合まで、浜口には2戦2敗で、計43打数7安打0本塁打1打点で、対戦打率・163、対戦防御率も0・68に抑えられていた。結果的にこの日は適時打もなく、6回1得点に抑えられて3度目の正直とはならず。さらに打線がふるわなかった中、守備でも痛いプレーが出た。
「(二回の守備で中谷が)照明(が目に)入ったから。そこは(松田を)責めてないし、アンラッキーだし」と金本監督。二回1死一、二塁からの倉本の右翼へのライナーに対し、中谷が目に照明が入ったこともあって、捕りきれなかった。結果、2点適時二塁打となり、DeNA打線を勢い付ける形となってしまった。
中谷は「捕らないといけなかった」と反省。ただ、今後を思えば、浜口をどう攻略していくかが課題として残る。DeNAとは勝負どころの9月に直接対決が8試合。順位争いがさらに激しくなる中、「天敵」の存在はやっかいなもの。次こそやり返すしかない。
今季3度目の3連戦3連勝こそ逃したが、次は15日から首位・広島との3連戦。金本監督は「切り替えて火曜日からやっていきますよ」と話す。反省材料を踏まえた上で、前を向いて戦っていく。