糸井1軍GOサイン 掛布2軍監督「全然問題ない」
「ウエスタン、阪神1-2オリックス」(16日、鳴尾浜球場)
右脇腹の筋挫傷で2軍調整中の阪神・糸井嘉男外野手(36)が16日、ウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)に「2番・右翼」で先発出場。0-0の三回1死満塁の場面で、先制の右犠飛を放った。
真夏の太陽に照らされ、超人は再びフルパワーを解き放った。1死満塁の絶好機。先発・山田の変化球を高速スイングで捉え、右翼後方まで運んだ。背走する小田に捕球されたが、三走・岡崎は悠々同点のホームへ。順調な回復ぶりをアピールすることができた。
復帰戦となった前日は、右中間フェンスを軽々越える弾丸ライナーの一発。「監督には一番、申し訳ないという気持ちがあります。やっぱり『巻き返したい』という気持ちがあったので、悔しいです」。そう話していた糸井が、復活への扉を開けようとしている。
実戦復帰後の2試合を見守った掛布2軍監督は「全然問題ないですね」とゴーサインを出した。フリー打撃では43スイングで7本の柵越え。キャッチボール、アジリティトレーニングと大粒の汗を流しながら調整した。
「脇腹の状態はいいみたいね」。指揮官が代弁するように、超人は順調に戦いへの準備を進めている。大観衆のど真ん中で躍動する日は、そう遠くない。